こんにちは。
野球ではホームベース、一塁ベース、二塁ベース、三塁ベースを結んだ四角形を「ダイヤモンド」と言いますよね。
今日はそんな野球のダイヤモンドの話をします。
ポイントは二塁ベースの位置
早速、以下に内野の図を描きました。
ですが見てお分かりの通り、二塁ベースがありません。

さて問題です。
正しい二塁ベースの位置は下の図のⒶⒷⒸのうちどれでしょうか?

それでは、一つずつ考えていきましょう。
まずⒶ
ホームベースから最も遠い位置にあります。
次にⒷ
ホーム、一塁、二塁、三塁と結ぶとほぼ正方形になります。
最後にⒸ
ホームベースから最も近い位置にあります。
ここならキャッチャーも盗塁を刺しやすそうですね。
シンキングタイムとして、ここでプロ野球歴代の通算盗塁阻止率ランキングをどうぞ。
1. 古田敦也 .462(1990〜2007ヤクルト)
2. 大矢明彦 .433(1970〜1985ヤクルト)
3. 田淵幸一 .422(1969〜1978阪神、1979〜1984西武)
4. 梨田昌孝 .391(1972〜1988近鉄)
5. 城島健司 .383(1995〜2005福岡ダイエー/ソフトバンク、2010〜2012阪神)
※2019年シーズン終了時点。1969年以降の記録のみ、捕手出場500試合以上
ヤクルトは大矢さんの時からすごかったんですね。
でも2010年代に入ってからはこのランキングを脅かす存在がいなかったので、今後は甲斐キャノンに期待がかかります。
はい、タイムアップです。
正しい二塁ベースの位置はここだ!
では正解を発表します。
実は…Ⓐなのです。

ダイヤモンドと言うからにはダイヤ、トランプにもあるように「ひし形」です。
野球のダイヤモンドは各ベースの外側の頂点を結んだ時に、その内角すべてが90度ではないダイヤ型なのです。
ちょっと悩むのがキャッチャーに最も近かったⒸではないでしょうか?
野球ゲームや試合中継などの画面ではスペースの都合上、横に潰れたひし形で表示されることが多いので、そう思っていた人も少なくないかと思います。
では、正解であるⒶを解説します。
以下の図をご覧ください。わかりやすく説明するためにⒷも加えました。

多くの人がⒷのように、一塁ベースと三塁ベースそれぞれの外縁の延長線が交差する場所に二塁ベースの頂点を合わせる配置を考えるのではないでしょうか?
四つのベースの頂点を結ぶと正方形になりますね。
しかし、それは誤りです。
一塁ベースと三塁ベースの外縁の延長線が交差する場所が
「二塁ベースの中央」となる位置が正しいのです。
そのため二塁ベースがベース半分だけ後方にずれたダイヤモンドとなります。
少年野球をやっていた人は練習の前にラインカーを引いてダイヤモンドを作らないといけないので、これを知っている人は多いはずです。
でも野球未経験の観戦がメインの野球ファンの方は知らないですよね。
って言っている自分もですが。
もちろんその差なんて30センチもありません。
正直、ⒶでもⒷでも見た目の違いはまずわからないです。
でも、よく考えてみてください。
二塁ベース上でのタッチプレーにおいて、一瞬で判断できないシーンが多いこと。
ランナーが守備のグラブにタッチされる前に、その指先または足先がベースに届いてるか否か。
この二塁のタッチプレーについてリクエスト要求が入り、リプレイ検証する場面が多々あります。
その結果次第で試合の勝ち負けも左右します。
わずか20数センチのベースの位置が、野球では大きな差なのです。
ダイヤモンド一周は約110メートル
赤い点を結んだ正方形の一辺の距離は等しく27.43メートルとなっています。

なのでダイヤモンド一周は約110メートルですね。
もちろんベースを回るときは孤を描くので実際に走る距離はさらにプラスアルファですが。
プロ野球で俊足と言われる選手は50メートルを6秒弱で走ります。
2019年にその脚で注目されたソフトバンク周東佑京選手は50メートル5秒7。
つまりセカンドまでは6秒程度で到達する計算になります。そう考えるとプロの選手の凄さがさらにわかりますね。
いかがでしたか?
これからも野球の楽しみ方が変わるプチ情報を見つけたら随時アップしていきます。
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